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北朝鮮の新型ロケット砲 その威力は?

2016.04.24 16:08

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が南北軍事境界線(MDL)付近に新たに配備した口径122ミリの新型ロケット砲はサーモバリック爆弾やりゅう弾を弾頭として装着でき、1発当たりの殺傷半径が20~30メートルに達するほど致命的な兵器だ。

 韓国軍関係者によると、誘導装置がないため精度や命中率は落ちるが一度に大量砲撃が可能なのが特徴だ。

 北朝鮮はBM11、BM21、 M1992、M1993という4種類の122ミリロケット砲を配備している。

 BM11は発射管が30個で、15分で30発全てを発射できる。M1992とM1993はいずれも発射管が40個で、20分以内に40発を発射でき、再装填時間は3分と短い。BM21も発射管が40個で、再装填時間は10分前後だという。

◇ 人口密集地域と主要軍事施設を攻撃

 韓国軍関係者は北朝鮮のロケット砲について「大都市など人口密集地域、指揮所など主要軍事施設の攻撃に効果的な兵器」と説明した。北朝鮮が首都圏前線地域にロケット砲を集中的に配備し、新型化を進めているのは平時に戦力を補強し、有事に火力運用を極大化させるためだとの見方を示した。

 別の軍関係者は「ロケット砲は野砲に比べ生産コストが安く、操作が簡単という長所がある。短時間にさまざまな砲弾での攻撃が可能だ」と説明した。

 新型ロケット砲の発射管の長さは、北朝鮮が2010年に延坪島を砲撃したときの122ミリロケット砲(砲弾2.78メートル)より長くなり、射程も20キロから最大40キロと2倍に伸びた。延坪島砲撃のときのように射撃後に迅速に発射地点を去ることができるため反撃を避けるこが可能だ。

 30個と40個のロケット砲300門を同時に発射すれば、約9000~1万2000発が韓国の領土に落下する。北朝鮮が頻繁に「ソウルを火の海にする」と威嚇するのは、こうしたロケット砲による攻撃を念頭に置いているからではないかとの見方も出ている。

 北朝鮮が先月24日に行った青瓦台(大統領府)とソウル市内の政府施設を標的とした「長距離砲兵隊射撃訓練」の映像をみると、主体砲(170ミリ自走砲)、122ミリと240ミリのロケット砲など100門余りを海岸沿いに配備し同時に発射する場面がある。

 朝鮮労働党機関紙、労働新聞はこの訓練について「砲弾が、標的に想定した青瓦台とソウル市内の傀儡(かいらい)反動統治機関を集中的に打撃した」と報じた。

 韓国の「2014国防白書」によると、ロケット砲を含め南北の砲兵戦力を比べた結果、砲門数が1対2.4で韓国軍が劣勢だ。

 野砲は韓国軍が約5600門、北朝鮮軍が約8600門、多連装ロケットおよびロケット砲は韓国軍が約200門、北朝鮮軍が約5500門をそれぞれ有する。

◇ 韓国軍「多連装ロケットシステムなどで対応」

 ロケット砲の砲弾は低空飛行しスピードが速いため地上からの打撃は不可能だ。発射の兆候がみられたときに、北朝鮮のミサイルを破壊する「キルチェーン」で先制する方法しかない。

 韓国軍関係者は、北朝鮮のロケット砲の無力化に向け、多連装ロケットシステム(MLRS)「チョンム」や地対誘導ミサイル「ATACMS」などの地対地攻撃能力と、SLAM―ER(地上攻撃用ミサイルAGM84H)などの空対地攻撃能力を統合し攻撃できるシステムを構築し、その能力を発展させるための努力を傾けていると強調した。

 「チョンム」は韓国軍が09~13年に1314億ウォン(現在のレートで約128億円)を投入し開発した砲兵主力兵器で、昨年8月から陸軍砲兵部隊に実戦配備された。239ミリと227ミリ、130ミリ弾を発射する。227ミリ弾1発は約900発の子弾を内臓し、サッカー場3面分の面積を焦土化する威力を持つ。

 多連装ロケット発射機を利用する地対地ミサイル、ATACMS「ブロック1A」の射程は300キロだ。発射機1台に2発のミサイルが装填され、1発の弾頭に950発の子弾を内臓し、サッカー場3~4面分の面積を焦土化できる。

 また、18年までに開発され19年から戦力化される戦術地対地誘導兵器も北朝鮮のロケット砲の無力化に動員される。射程が120キロで、地下数メートルまで貫通でき、爆発力が高い弾頭と精密誘導のための全地球測位システム(GPS)が装着される。

hjc@yna.co.kr

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