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正恩氏の恐怖政治史に新ページ 粛清主導してきた側近を解任

2017.02.03 15:11

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮政権の実権を握る人物とされていた金元弘(キム・ウォンホン)氏が朝鮮労働党組織指導部の調査を受けて国家保衛相を解任されたことは、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の恐怖政治史に記録される事件になりそうだ。

金正恩委員長=(聯合ニュースTV提供)

 2011年末の金正恩体制発足後、金委員長は北朝鮮の権力層を解任したり粛清したりする、いわゆる「恐怖政治」を通して自身の権力基盤を強化してきた。

 粛清は党・政府・軍で地位の上下を問わず無差別に行われ、粛清を主導した金元弘氏を含む、権力の頂点にいる中心勢力さえもその刃を逃れることはできなかった。

 韓国の情報機関、国家情報院所管の国家安保戦略研究院は、このほど発表した「金正恩執権5年失政白書」に「金正恩が3代世襲権力を強固にするため、自身の叔父でナンバー2だった張成沢(チャン・ソンテク)をはじめとする幹部と住民340人を公開銃殺したり粛清したりする反人倫的行為を働いた」と記した。

 金正日(キム・ジョンイル)総書記の死後、軍部のトップに浮上した李英鎬(リ・ヨンホ)朝鮮人民軍総参謀長(当時)が恐怖政治の最初の犠牲者になった。金委員長は12年7月、自身の権力基盤を構築する過程で非協力的な態度を見せたとの理由で李氏を突然解任した。 

 李氏を含め、金正日総書記の葬儀で霊きゅう車に付き添っていた金正覚(キム・ジョンガク)氏、金永春(キム・ヨンチュン)氏、禹東則(ウ・ドンチュク)氏の軍幹部4人は金正恩体制下で粛清されたか、または一線から退いた。

 金委員長が13年12月に、国防副委員長などを務め北朝鮮のナンバー2として君臨していた叔父の張成沢氏を国家転覆の陰謀を理由に処刑した件は、ナンバー2の存在を許さない金委員長の唯一指導体制の構築が目的だったとみられている。

 金委員長に逆らったり、会議中に居眠りをしたりという理由で犠牲になった人物も相次いだ。

 15年初めには辺仁善(ピョン・インソン)軍総参謀部作戦局長、趙永男(チョ・ヨンナム)国家計画委副委員長も金委員長に異を唱えたという理由で粛清された。

 同年4月には当時の玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長(韓国の国防部長官に相当)が会議中に居眠りしたとして裁判も行われず銃で公開処刑され、金正恩体制の残忍さを国際社会にあらためて示した。翌月の同5月には、金委員長が進める山林緑化政策に不満を示したなどとして、崔英健(チェ・ヨンゴン)副首相が処刑された。16年7月には副首相だった金勇進(キム・ヨンジン)氏が会議中の姿勢が悪かったという理由で公開処刑された。

 金正恩体制で処刑された幹部は12年に3人、13年に約30人、14年に約40人、15年には約60人なるなど急激に増加していると関係当局は推計している。

 このほかに崔竜海(チェ・リョンヘ)党副委員長は韓国ドラマを見たことが発覚した息子と共に、15年11月北朝鮮東北部の咸鏡道にある協同農場で思想教育を受け、金委員長の寵愛(ちょうあい)を受けていた馬園春(マ・ウォンチュン)国務委員会設計局長も14年に左遷された後に復権した。

 韓国・東国大北朝鮮学科の金榕炫(キム・ヨンヒョン)教授は、恐怖政治は権力基盤が相対的に弱い金委員長が選択した統治方式だと指摘した上で「根本的な解決方法がない限り恐怖政治の強度と範囲はさらに拡大するだろう」と予想した。

ynhrm@yna.co.kr

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