【ソウル聯合ニュース】2014年4月に韓国南西部の珍島沖で起きた旅客船セウォル号沈没事故当日に朴槿恵(パク・クネ)大統領(当時)が最初に事故の報告を受けた時刻などが改ざんされたとの疑惑を巡り、ソウル中央地検は26日、金章洙(キム・ジャンス)元青瓦台(大統領府)国家安保室長を容疑者として出頭させ、取り調べを始めた。
検察に出頭した金章洙氏=26日、ソウル(聯合ニュース)
検察に出頭した金氏は報道陣に対し、取り調べに誠実に応じると述べた。報告時刻の改ざんに朴槿恵氏の指示があったのかとの質問には「そのような指示をなぜするのか」と否定した。
文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後の昨年10月、青瓦台はセウォル号事故の発生を報告した時刻が改ざんされたほか、国家危機管理の基本指針が無断で変更されていたと明らかにし、金氏と金淇春(キム・ギチュン)元大統領秘書室長、金寛鎮(キム・グァンジン)前国家安保室長らについて公文書偽造、職権乱用などの容疑で検察に捜査を依頼した。
青瓦台によると、朴槿恵政権で青瓦台と国家安保室がセウォル号事故の発生を朴氏に最初に報告した時刻は事故当日の午前9時半だったが、半年後に作り直した報告日誌では同日午前10時に変更した。青瓦台は「報告時間を30分遅くしたのは、報告を受けた時間と大統領が最初に指示を出した時間との間隔を狭める意図だったと判断せざるを得ない」と説明していた。
検察は取り調べの結果によっては、金章洙氏の逮捕状の請求も検討する予定だ。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「海洋警察の日」の記念式典で演説し、2014年の旅客船セウォル号沈没事故を受けて解体され、文政権で復活した海洋警察庁に対し、「国民がもう一度機会を与えた。国民の安全だけを考える海洋警察に生まれ変わらなければならない」として、「セウォル号(事故)を永遠の教訓にしなければならない」と呼びかけた。式典で参加者と握手を交わす文大統領(中央)=13日、仁川(聯合ニュース) (END)
韓国青瓦台(大統領府)の任鍾ソク(イム・ジョンソク)大統領秘書室長は12日、2014年4月に発生した旅客船セウォル号沈没事故の当日に朴槿恵(パク・クネ)大統領(当時)が最初に事故の報告を受けた時間が後になって改ざんされたことを示す報告書のファイルが見つかったと発表した。記者に説明する任氏=12日、ソウル(聯合ニュース) (END)
2014年4月に発生した旅客船セウォル号沈没事故で行方不明となった檀園高校(京畿道安山市)の男子生徒2人と教諭1人の葬儀が20日行われた。沈没事故では修学旅行中だった同校の生徒ら304人の死者、行方不明者を出し、5人が依然見つかっていない。3人の遺影を掲げて校内を回る遺族ら=20日、安山(聯合ニュース) (END)
2014年4月16日に韓国南西部の珍島沖で沈没し、昨年3月下旬に引き揚げられた旅客船セウォル号の船体を起こすための事前作業が始まった。横倒しになっている船体の下に鉄製ビームを設置して海側に移動させ、海上クレーンを使って起こす計画だ。船体を起こす作業は6段階に分け、5月31日までに行う。セウォル号事故では299人が死亡し、5人が行方不明のままだ=21日、木浦(聯合ニュース) (END)
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