【木浦聯合ニュース】韓国のセウォル号船体調査委員会は10日、2014年4月に南西部の珍島沖で沈没し、昨年4月に全羅南道・木浦新港に左舷を下に横たわった状態で陸揚げされたセウォル号の船体を直立状態にする作業を完了させた。事故では299人が死亡し、5人が行方不明のままとなっている。
直立状態となったセウォル号=10日、木浦(聯合ニュース)
午前9時から1万トン級の海上クレーンで船体を直立させる作業を開始。午後12時10分ごろ、船体を94.5度まで直立させ、作業を完了した。
調査委は作業のために船体に設置した装置を取り除き、安全対策を行った後、来月上旬にも左舷などで捜索を再開する方針だ。
船体を直立する作業を現場で見守った犠牲者の遺族は「(家族の元に)戻って来ていない5人も見つけてほしい」と期待を示した。別の遺族は「沈没の原因を徹底究明してほしい」と話し、事故の真相究明を求めた。
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