文大統領と金委員長が平壌で再会 首脳会談へ=非核化や南北関係議題に
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は18日午前、南北首脳会談のため専用機で北朝鮮・平壌を訪れ、空港で出迎えた金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)と握手し、抱擁を交わした。
文大統領の訪朝は昨年5月の就任後初めて。金委員長との首脳会談は軍事境界線がある板門店で開催した4月27日、5月26日に続き3回目となる。
空港では金委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議(国会に相当)常任委員長、崔竜海(チェ・リョンヘ)党副委員長や、大勢の平壌市民が文大統領を出迎えた。
南北首脳は18日午後と19日午前に会談する予定だ。韓国青瓦台(大統領府)の尹永燦(ユン・ヨンチャン)国民疎通首席秘書官は、首脳会談の同席者や場所についてはまだ確認に応じるのが難しいとしながらも、「一部の取材が可能と予想している」と伝えた。
青瓦台によると、今回の首脳会談の議題は大きく分けて▼非核化のための朝米(米朝)対話の促進▼南北関係の改善▼南北の軍事的緊張や戦争脅威の終息――の三つ。
文大統領は平壌への出発に先立ち、側近らに対し「今回の訪朝で朝米対話が再開されれば大きな意味がある」と述べ、朝米間の非核化交渉の仲介役に改めて意欲を示した。
任鍾ソク(イム・ジョンソク)大統領秘書室長は17日の記者会見で、「19日午前の会談後に合意内容を発表する共同記者会見が可能ではないかと期待している。この際に、南北が議論してきた緊張解消や武力衝突の防止を盛り込んだ軍事部門の合意も可能と期待する」と伝えた。
文大統領は20日にソウルへ戻る予定だ。
韓国大統領の平壌訪問は2000年の金大中(キム・デジュン)大統領、07年の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領に続き3回目となる。
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