姿消した駐イタリア北朝鮮大使代理はどこに? 亡命説など憶測飛び交う
2019.01.04 09:11
【ローマ聯合ニュース】昨年11月にイタリアの北朝鮮大使館から姿を消し、行方が分からなくなっているチョ・ソンギル駐イタリア大使代理夫妻が同国など外国政府の保護を受け、第三国への亡命を申請している可能性が高いとされる中、夫妻の滞在先や置かれている状況などに関心が集まっている。
韓国の情報当局の報告や現地メディアの報道などによると、現在までに明らかになったのは、チョ氏の任期終了(昨年11月20日)を前に同氏夫妻が行方をくらましたことだけだ。滞在先や保護している団体か国のほか、亡命申請をしたかや子供が同行しているかなどについては確認されていない。
こうした中、イタリアの外交関係者は3日(現地時間)、現地のメディアに対し、「イタリアはチョ大使代理からいかなる亡命要請も受けていない」と明らかにした。イタリア外務省の外信報道官は聯合ニュースに対し、「外務省が承知している範囲内でチョ大使代理がイタリアに亡命を要請したり、過去か現在にサポートを受けていたりしている事実はない」と明言。ただ「情報機関など外務省以外の官庁やイタリア内の特定の外国公館が彼を保護したり第三国への亡命を支援したりしているかについては分からない」とし、イタリアの別の政府機関や外国公館が介入している可能性を排除しなかった。
現地の外交消息筋は「姿を消してからすでに相当の時間が経ったため、タクシーや一般車両などを利用し、第三国に行ったかもしれない」との見方を示した。
kimchiboxs@yna.co.kr
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