【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が相次いで短距離飛翔体を発射して以降も、韓国と北朝鮮の「軍ホットライン」は正常な稼働を続けていることが13日、複数の韓国政府筋の話で分かった。南北軍当局による試験通話が毎日行われているという。
軍通信線を用いた試験通話の様子(資料写真)=(聯合ニュース)
朝鮮半島西側・黄海地区と東側・東海地区の軍通信線については毎日2回、通信状態を点検しており、艦艇間のホットラインも毎日1回の交信を続けているとされる。韓国が交信しようとすると北朝鮮側は通常通り応答するという。
北朝鮮は4日、新型戦術誘導兵器と推定される短距離飛翔体を発射し、9日には短距離ミサイルとみられる2発を発射して威嚇を強めた。政府関係者はこれについて「軍事力を誇示し、朝米(米朝)首脳会談の決裂や韓米合同軍事演習などへの不満を示したもの」と説明。一方で、「南北軍事当局間の対話チャンネルを維持していることを踏まえると、北は今も対話の扉は開けているようだ」と述べた。
ただ、軍のホットラインを通じた南北軍事合意の履行に関する協議は中断している。南北はこれまで、軍事境界線がある板門店の共同警備区域(JSA)の非武装化、軍事境界線を挟む非武装地帯(DMZ)内での朝鮮戦争戦死者の遺骨共同発掘など、昨年9月に締結した軍事合意事項の履行について軍通信線を利用して協議してきたが、昨年末以降は協議が行われていないという。
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