【ソウル聯合ニュース】韓国統一部当局者は5日、記者団に対し、韓国側が北朝鮮に東京五輪での南北合同チーム結成に関する実務協議の開催を提案し、大韓体育会(韓国オリンピック委員会)が国際機関を通じて協議を続けていると伝えた。
南北とIOCは2月に東京五輪での合同チーム結成に向けた3者会談を開き、バスケ女子など4競技での結成に合意した(資料写真)=(聯合ニュース)
北朝鮮側からの回答については、「協議を続けているものと承知している」と説明した。
実務協議開催の提案は東京五輪の開幕(来年7月24日)を1年後に控えて行われたという。
国際オリンピック委員会(IOC)は今年3月、スイス・ローザンヌで理事会を開き、東京五輪で韓国と北朝鮮の選手団が開会式で合同入場行進を行い、4競技に合同チームとして出場することを承認した。
合同チームが結成されるのはバスケットボール女子、ホッケー女子、柔道、ボートの4競技だが、南北関係が膠着(こうちゃく)状態に陥ったことで、議論が進んでいないという。ボートなど一部の競技の予選が8月末から始まるが、合同チームの参加は物理的に難しくなったようだ。
統一部当局者はスポーツ分野の交流について、「北の消極的態度により、多少停滞している」と説明した。
一方、北朝鮮サッカー協会は、2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア2次予選のホーム戦となる第3戦を平壌で開催するとアジアサッカー連盟(AFC)に通知。今年10月に南北が平壌で対戦することになった。
統一部当局者は、平壌で南北が対戦する際の太極旗(韓国国旗)の掲揚、愛国歌(韓国国家)の演奏について、「その問題も今後北側と具体的な部分について協議しなければならない」とし、「国際サッカー連盟(FIFA)の規定に沿って処理すれば良い問題」と話した。
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