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日本批判抑え対話呼びかけ 光復節演説で文大統領

2019.08.15 12:43

【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)の式典での演説で「今からでも日本が対話と協力の道に乗り出すなら、われわれは喜んで手を取る」と述べ、日本との「対話の扉」を開いていることを明確にした。歴史問題には断固として対応しながら解決策を探る一方、未来志向の韓日関係を目指すという文政権の「ツートラック路線」に基づき、日本の対韓輸出規制強化などによる韓日摩擦に対しても外交協力を通じた解決を模索する姿勢を示したと受け止められる。

記念式典で演説する文大統領=15日、天安(聯合ニュース)

 文大統領のこの日の演説には、「反日メッセージ」はほとんどなかった。「日本が隣国に不幸を与えた過去を省察し、東アジアの平和と繁栄を共にけん引していくことを願う」「先に成長を達成した国がその後を追って成長している国のはしごを外してはいけない」などと日本を圧迫するような発言もあったが、そのトーンは予想されていたよりはるかに抑えられていたとの評価が多い。

 韓日摩擦のきっかけとなった植民地時代の強制徴用問題、旧日本軍の慰安婦問題など、具体的な歴史問題について一言も言及しなかったことも目を引く。

 文大統領は代わりに、「日本と共に日帝強制占領期における被害者の苦しみを実質的に癒そうとし、歴史を鏡として固く手を結ぼうとする立場を堅持してきた。過去を省察するのは過去にこだわることではなく、過去を乗り越えて未来へと進むこと」だと述べ、未来志向の関係の重要性を重ねて強調した。

 感情的な対応を警戒する姿勢も見せた。2018年に韓国で平昌冬季五輪が開催され、20年に東京五輪、22年には北京冬季五輪が開かれることを取り上げ、東アジアでの五輪のリレー開催は「共同繁栄の道へと進む絶好のチャンス。東京五輪で友好と協力の希望を持てることを願う」と述べた。与党の一部では東京五輪のボイコットまで持ち上がっているが、文大統領は反対に同五輪を友好と協力の足掛かりと見なす姿勢を示した。

 日本への批判を最小限に抑えた背景には、今回の事態の解決策を外交的な対話の場で探るべきだとの判断があるようだ。

 文大統領は8日にも、日本の対韓輸出規制は「皆が被害者になる勝者のないゲーム」だと指摘し、チキンレースの様相となれば韓日双方にとって利益がないと強調した。日本の措置が不当なものであることを明確にする一方、外交的解決の扉を閉ざしてはいけないとの姿勢を示した。

 このように、日本に手を差し伸べられるということを明確にしながらも、日本の輸出規制措置以降、維持してきた「克日(日本に打ち勝つ)」の姿勢は崩さなかった。文大統領は日本の経済報復を逆に韓国経済の体質改善のチャンスととらえ、日本を超える経済大国に発展することを事態の根本的な解決策と考えている。

 文大統領は式典で「誰も揺るがすことができない国」の実現を誓い、日本の輸出規制によって韓国経済が直面した危機を必ず乗り越えるという強い意志を示した。また、「分断を乗り越え、平和と統一へ進む道こそ、責任ある経済大国への近道。われわれが日本を追い越す道であり、日本を東アジア協力の秩序へと導く道だ」と強調した。

 経済大国に発展して新たな朝鮮半島時代を開き、これを足掛かりに日本を超えるだけでなく、日本を導いて共に繁栄していこうというのが、文大統領の描く長期的な青写真ということだ。

 発言からは、韓国には今回の事態を乗り越えてさらに飛躍する十分な力があるという自信も読み取れる。また、韓国は今回の措置にへこたれないというメッセージを明確に投げかけることが、日本に不当な規制を撤回させるための最良のカードになり得るという判断も、発言の背景にあるとみられる。

tnak51@yna.co.kr

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