【ソウル聯合ニュース】韓国軍が25日に開始した独島防衛のための訓練は、26日午後に終了する見通しだ。今年最初の独島防衛訓練で、「東海領土守護訓練」という名称が初めて用いられた。
25日に実施された「東海領土守護訓練」。陸軍の特殊部隊の隊員が鬱陵島に投入される様子(海軍提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
軍関係者によると、初日は海軍を中心に実施されたが、2日目は主に海洋警察の艦艇による訓練を行い、海軍は支援する形で進められる。
初日は海軍と海洋警察の艦艇約10隻、空軍の戦闘機F15Kなど陸海空軍の航空機10機が参加した。また、イージス駆逐艦「世宗大王」(7600トン級)をはじめとする海軍最精鋭の第7機動戦団の戦力と陸軍の特殊部隊の隊員が初めて参加。海軍の特殊部隊員も動員された。
イージス駆逐艦「世宗大王」が初めて訓練に参加した(海軍提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
政府は今回の訓練が終了すると同時に、今年2回目の訓練の時期と規模を検討するようだ。
軍は韓国の領土である独島を防衛する意志を示し、外部勢力の独島侵入を防ぐ戦術の習熟を図るため、毎年上半期と下半期に防衛訓練を実施している。昨年は6月18~19日、12月13~14日にそれぞれ行われた。
今年も当初は6月に実施予定だったが、対日関係を踏まえて先送りしてきた。韓日間のあつれき解消の兆しが見えない中、日本が独島領有権を主張して露骨な挑発行為に出かねないことから、2回目の訓練が前倒しされるとの観測もある。
また、「東海領土守護訓練」という新たな名称は引き続き使用される可能性が高いとされる。同名称には独島の領有権守護はもちろん、ロシア軍用機による独島上空の領空侵犯なども容認しないという、強い意志を示す狙いがあるとみられる。海軍は「独島をはじめとする領土守護の意志を一層強固にするために、訓練の意味や規模を考慮(して命名した)」と説明している。
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