【ソウル聯合ニュース】韓国法務部は23日、検事759人の人事(来月3日付)を発表した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領側近のチョ国(チョ・グク)前法務部長官に絡む疑惑の捜査を担当していたソウル中央地検とソウル東部地検の次長検事3人は、京畿道と忠清南道にある支部のトップに異動する。
大検察庁(最高検)(資料写真)=23日、ソウル(聯合ニュース)
ソウル中央地検の申奉洙(シン・ボンス)第2次長検事は平沢支部(京畿道)長に異動となる。2018年6月の韓国統一地方選を前に、青瓦台(大統領府)が南東部・蔚山市で当時市長だった最大野党「自由韓国党」所属の金起ヒョン(キム・ギヒョン)氏側近の不正情報を警察に渡して捜査するよう影響力を行使したとされる「下命捜査・選挙介入」疑惑を担当していた。当時、チョ氏は青瓦台の民情首席秘書官だった。
チョ氏家族を巡る一連の疑惑を捜査してきたソウル中央地検の宋庚鎬(ソン・ギョンホ)第3次長検事は、驪州支部(京畿道)長を命じられた。また、チョ氏の民情首席秘書官時代に特別監察班が文大統領に近いとされる柳在洙(ユ・ジェス)釜山市前副市長に対する監察を打ち切った問題を担当していたソウル東部地検の洪承郁(ホン・スンウク)次長検事は、天安支部(忠清南道)長に移る。
ソウル中央地検のほかの次長も全員交代する。
青瓦台と与党を対象とした捜査を担当するソウル中央地検の部長検事は一部交代となる。
法務部は「懸案事件の捜査チームの部長検事と副部長検事は大部分留任させ、捜査や公判にかかわる業務をそのまま進めさせることにした」と説明した。
mgk1202@yna.co.kr