【ソウル聯合ニュース】韓国政府は2日、丁世均(チョン・セギュン)首相主宰の国政懸案点検調整会議を開き、非対面医療サービスの拡大検討などを盛り込んだ新型コロナウイルス後の時代の中心課題推進方向を決定した。
政府ソウル庁舎で開かれた国政懸案点検調整会議で発言する丁首相=2日、ソウル(聯合ニュース)
丁首相は「新型コロナウイルスは世界史的な変曲点にある」として、「変化に対応し、危機をチャンスに変え、新しい経済社会の秩序を主導する国への転換は先延ばしできない時代的な課題」と強調した。
会議では▼先導型経済への飛躍▼包容社会の実現▼防疫能力の向上▼連携・協力の国際秩序リード――の目標を掲げ、40件の課題を決めた。
防疫能力の向上を巡っては、社会的な議論を進め、非対面医療サービスの拡大を検討することにした。ただ、非対面医療サービスに関しては反対意見もあり、中長期的な課題として位置付け、各界からの意見聴取を始める方針だ。
追加の経済対策も講じる。今月中に「韓国版ニューディール」の総合計画のほか、造船・鉄鋼産業の構造調整支援案を柱とする産業戦略、人工知能(AI)・データを基盤とする製造革新高度化戦略などを発表する。
北朝鮮との民間協力も中心課題に盛り込まれた。南北関係の状況を見極めながら保健・医療分野などで協力を推進する方針だ。
kimchiboxs@yna.co.kr
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