【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が輸入品を通じた新型コロナウイルス流入の可能性を懸念し、国境と海上の封鎖措置を維持するよう指示した。
マスクを着用して平壌市内を歩く北朝鮮住民=(AP=聯合ニュース)
朝鮮労働党機関紙の労働新聞は20日付の記事で、「最近ある国の税関当局が輸入食料品の包装紙から新型コロナウイルスを発見したと発表した」と伝えた。エクアドル産の冷凍エビの包装紙から新型コロナウイルスが検出されたとする中国の事例を報じたものとみられる。
北朝鮮当局は人から人への感染だけでなく、輸入品を通じた感染の可能性にも神経を尖らせ警戒感を強めているもようだ。
労働新聞は輸入品に対する徹底した防疫の必要性を強調したほか、国境と海上の封鎖措置をさらに厳しく維持するよう呼び掛けた。
同紙は15日にも、北朝鮮西部の南浦港で輸入品や輸送関係者、船舶のバランスを保つためタンクに入れるバラスト水などの管理を強化したと報じている。
北朝鮮は新型コロナウイルスの感染者が1人もない「清浄国」と主張する一方で、防疫の強化を連日指示している。
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