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「コロナゼロ」主張の北朝鮮が感染拡大を警戒 脱北者越境で

2020.07.27 14:07

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が、新型コロナウイルス感染が疑われる北朝鮮脱出住民(脱北者)が南北軍事境界線を越えて南西部・開城に戻ったと発表してから、感染拡大を警戒する声を強めている。北朝鮮は1月に国境を封鎖してから新型コロナウイルスの感染者はゼロだとする主張を続けているが、今回を機に立場に変化が生じるか注目される。

住民の体温検査を行う様子(労働新聞ホームページより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

 朝鮮労働党機関紙の労働新聞は27日、「党中央の指示と措置を正確に行い、防疫の危機を打開しよう」というタイトルの社説で現状の深刻さを浮き彫りにした。

 同紙は「数日前に専門防疫機関で不法帰郷者に対し複数回検査を行った結果、悪性ビールス(ウイルス)感染者と疑われる結果が出た」とし、「大流行した感染症については常に疑ってかかり、1%でも安全率を高めて後追い式ではなく先回りして対策を立てなければならない」と強調した。

 また、各機関に対して感染症の発生と拡大を防ぐため最大限の措置を取るよう注文。住民に対してもマスクの着用や消毒をはじめ、防疫規則と秩序を厳格に守らなければならないと呼び掛けた。

新型コロナウイルスへの対応を話し合う平壌市非常防疫指揮部の関係者ら(労働新聞ホームページより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

 一部では北朝鮮が新型コロナウイルスの感染者発生の責任を韓国になすり付けようとする意図があるとの見方も出ているが、今のところ北朝鮮メディアは韓国の責任論には直接言及せず、内部の対策のみを詳細に報じた。

 新聞が公開した写真を見ると、保健省が防疫部門従事者を派遣して列車など公共交通の消毒を行い、公共機関を訪れた住民の体温を綿密に測定している。

 平壌市党委員会副委員長、中央検察所局長などの高官や住民は新聞への寄稿文や朝鮮中央放送のインタビューで、防疫マニュアルを積極的に広め、法を順守することで防疫の危機を打開すると口をそろえた。 

 これに先立ち、北朝鮮は26日、朝鮮中央通信などのメディアで「新型コロナウイルスに感染したと疑われる南からの逃走者が(脱北から)3年後に不法に境界線を越え、7月19日に帰郷する非常事件が発生した」と明らかにした。

 金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)は25日、党中央委員会政治局の非常拡大会議を緊急招集し、国家非常防疫体系を「最大非常体制」に引き上げた。

列車を消毒する防疫当局関係者(労働新聞ホームページより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

ynhrm@yna.co.kr

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