【世宗聯合ニュース】韓国統計庁と法務部が21日発表した統計によると、今年5月時点の外国人就業者数は84万8000人で、1年前に比べ1.8%(1万5000人)減少し、2年連続での減少となった。このうち臨時雇用・日雇いの数は12.4%減と減少幅が大きかった。
韓国で働く外国人は約85万人で前年に比べ1.8%減少した(コラージュ)=(聯合ニュース)
統計庁は「新型コロナウイルス流行の影響で、外国人の入国者数自体が減り、多くの外国人が勤める製造業や建設業、宿泊・飲食業などの就業者数も影響を受けた」とし、「特に臨時・日雇いの就業者が大幅に減った」と説明した。
今年5月時点の外国人失業者数は1年前に比べ38.2%増の7万人となり、2012年に関連統計の作成を始めてから最も増加幅が大きかった。5月初旬に防疫対策「社会的距離の確保」のレベルが緩和され、求職する外国人が増えたためとみられる。
賃金水準別では、外国人就業者のうち32.5%は月の平均賃金が200万ウォン(約18万8000円)未満であることが分かった。200万~300万ウォン未満は51.1%、300万ウォン以上は16.4%だった。
一方、韓国内に定住する15歳以上の外国人は133万2000人で1年前より9000人(0.7%)増えた。
滞在資格別の増減幅は在外同胞が2万3000人(7.5%)、結婚移民者が1万2000人(10.8%)それぞれ増えた。一方、就業のための入国者は20.0%減の4万人で、4万4000人減少した13年に次ぐ減少となった。
国・地域別ではアジアを除いた地域の外国人が1万7000人(14.5%)増えた一方、韓国系中国人は1万6000人、中国人は9000人それぞれ減った。
国内に定住する外国人のうち、この1年間で差別を受けた経験がある人は20.3%と集計された。
差別の理由は出身国に関連した差別が61.1%で最も多く、韓国語能力(24.9%)、見た目(7.0%)などが続いた。
差別を受け、是正を要求した人は15.4%だった。また是正を要求し、効果があったと答えた人は46.0%だった。
韓国での生活に満足していると答えた外国人の割合は81.0%で、18年に行われた前回の調査(79.2%)と比べ、小幅上昇した。
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