【ソウル聯合ニュース】韓国の丁世均(チョン・セギュン)首相は22日、新型コロナウイルス対策を話し合う中央災難(災害)安全対策本部の会議を開き、「生活の中での感染拡大を遮断するため年末年始に特別防疫対策を実施する」と述べ、24日からスキー場などのウインタースポーツ施設の運営を全面的に停止するほか、年末年始に人が集まる主な観光名所も閉鎖すると明らかにした。
会議で発言する丁世均首相=22日、ソウル(聯合ニュース)
また、大規模な集団感染の発生が続く療養型病院、精神科病院などへの外部からの出入りを規制し、該当する病院の従事者に対しては私的な集まりを禁止するとした。飲食店に適用する感染防止ルールも大幅に強化する計画だとしている。
今回の特別防疫対策の適用期間は24日から来年1月3日まで。全国に一括で適用し、自治体ごとに基準を緩和できないようにする。
丁氏は、21日には臨時検査所での実施を含め約11万件に達する検査が行われたが、感染確認は800人台にとどまり、状況の好転が期待されるとし、「1年間のコロナとのつらい闘いも、今回のヤマ場を越えれば大詰めを迎える」と述べた。一方で、「クリスマスと正月の連休がコロナ(感染再拡大)の導火線になってはならない」と強調した。
防疫対策「社会的距離の確保」のレベルを最も高い第3段階に引き上げるかどうかについては、「政府は形式的な段階調整よりも生活の中での感染拡大を実質的に遮断していく」と述べ、第3段階よりも厳しい防疫措置を取って流行「第3波」の勢いを確実にそぐと説明した。
丁氏は今回の対策で政府が国民に求めることは明確だとし、「クリスマスと年末年始は全ての旅行と集まりを中止し、自宅で過ごしてほしい」と国民に呼び掛けた。
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