【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は22日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から869人増え、累計5万1460人になったと発表した。市中感染が824人、海外からの入国者の感染が45人だった。1日当たりの新規感染者数は20日に過去最高の1097人を記録した後、翌日は926人と1000人を切り、この日はさらに57人減少した。
大邱市内の保健所に設けられた新型コロナウイルスの専用診療所で検査の順番を待つ市民ら=21日、大邱(聯合ニュース)
だが、依然として全国各地でクラスター(感染者集団)の発生が相次いでおり、感染者の増加ペースが鈍化したとはいえない状況だ。防疫当局は来週も1日当たりの感染者が1000~1200人程度発生するとの見通しを示している。
また、死者数は前日と並び過去最多の24人を記録するなど、主な防疫指標も悪化している。政府は深刻な状況だと判断し、23日から首都圏で5人以上の集まりを禁止するとともに24日からは全国のスキー場などウインタースポーツ施設の営業を中止し、年末年始に人が集まる全国の観光名所も閉鎖することを決めた。これらの措置は来月3日まで実施される。
ソウル市内のスポーツ文化会館に設けられた専用検査所で列を作る市民ら=21日、ソウル(聯合ニュース)
新たに確認された市中感染者は824人で、前日に比べると68人少なかった。地域別にみると、ソウル市が309人、京畿道が193人、仁川市が44人で、首都圏が546人を占めた。
首都圏以外では慶尚北道が58人、大邱市が39人、忠清北道が30人、釜山市と光州市がそれぞれ26人、江原道が23人、済州道が19人、慶尚南道が18人、忠清南道が15人、大田市が9人、蔚山市が6人、全羅北道と全羅南道がそれぞれ4人、世宗市が1人だった。
李明博(イ・ミョンバク)元大統領が収監されているソウル東部拘置所では前日までに217人の感染が確認された。京畿道富川市の療養型病院では146人の感染者が発生した。
ソウル市庁前のソウル広場に設けられた専用検査所で検査を受ける市民=21日、ソウル(聯合ニュース)
一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは45人で、このうち18人は空港や港湾での検疫で判明し、27人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。
死者は前日から24人増えて計722人となった。韓国国内の平均致死率は1.40%。
重篤・重症患者は281人で、前日から7人増えた。
21日の検査件数は5万8571件で、休日だった前日より2万7804件多かった。陽性率は1.48%で、前日の3.01%から大幅に下落した。
中央防疫対策本部は毎日午前に同0時時点の新型コロナ感染者数を発表している。
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