【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は22日、国会議長、大法院(最高裁)長、憲法裁判所長、首相、中央選挙管理委員長の「5部要人」と青瓦台(大統領府)で懇談会を行い、新型コロナウイルス予防ワクチンの確保と接種時期が他国に比べて遅くなるとの一部の懸念に対し、「われわれも特別遅れることなく国民に接種できるものと信じており、準備をしっかり行っている」と述べた。ワクチンの生産国で接種が先に始まるのはやむを得ないことだとも指摘した。
懇談会で発言する文大統領=22日、ソウル(聯合ニュース)
韓国政府は来年1~3月期の接種開始を目指してワクチンの確保に努めている。
文大統領はまた、新型コロナの影響で経済状況が厳しく、小規模商工業者や自営業者、若者、庶民らの生活も苦しいと指摘。一方で、「幸いにも防疫においてはこれまで模範国と呼ばれるほどしっかり対応してきた」と述べ、この先も国民の高い市民意識と共同体意識によってコロナ禍を克服していけると見通した。
その上で、「もっと早く、もっと力強く経済が回復するよう最善を尽くす」とし、「残念なことに、次第に回復するとしても小規模商工業者や自営業者の後遺症は長引き、雇用の苦境も長く続くと予想される」と述べた。
tnak51@yna.co.kr
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