【ソウル聯合ニュース】英調査会社オムディアによると、2020年の世界テレビ市場は、新型コロナウイルス感染症対策の外出自粛の影響で販売台数が5年ぶり高水準を記録する見通しだ。メーカー別では韓国のサムスン電子が15年連続の販売首位を確実にしている。
サムスン電子のQLEDテレビ(同社提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
今年の世界のテレビ販売は2億2383万台に上ると予想される。前年(2億2291万台)を上回り、15年(2億2621万台)以来の高水準となりそうだ。新型コロナの流行により自宅で過ごす時間が長くなり、テレビの新規購入と買い替え需要が増えた。
ただ、販売金額は約977億959万ドル(約10兆1200億円)と、前年(1054億6680万ドル)を下回る見通しだ。コロナ下でオンライン販売が拡大し、販促費の縮小が商品単価の引き下げにつながったため。
サムスン電子は今年、前年比11.2%増の4902万台を売り上げると見込まれる。これは、ソチ冬季五輪とサッカーワールドカップ(W杯)ブラジル大会があった14年(5294万台)以来の高水準となる。
今年のテレビ市場は高級化と大型化が目立った。
サムスン電子が主導する量子ドット技術を用いたQLEDテレビの販売は前年比54%増の919万台。韓国・LG電子が強みを持つ有機ELテレビは18%増の354万台と予想される。
画面サイズを見ると、最も良く売れているのは50型台(7004万台、前年比5.8%増予想)だが、前年比の伸びは60型台が15.9%、70型台が43.3%、80型台が80.0%と、大きく上回る。
サムスン電子とLG電子は今年、新技術の製品をそれぞれ発売しており、専門家はハイエンド、大画面競争がさらに激しさを増すと予想する。
韓国・ソウル市内の大型小売店のテレビ売り場(資料写真)=(聯合ニュース)
mgk1202@yna.co.kr