【ソウル聯合ニュース】韓国政府の中央事故収拾本部の尹泰皓(ユン・テホ)防疫総括班長は29日の会見で、英国で感染が広がっている新型コロナウイルスの変異種が韓国の市中に拡散する可能性は極めて低いとの見解を示した。
仁川空港の指定の場所で待機する入国者=(聯合ニュース)
尹氏は「感染者を対象に遺伝子検査を実施しているが、変異種は最近英国から入国した一家族からのみ検出され、市中で感染した人からは変異種が検出された例がない」と説明した。
変異種の感染が判明したのは、英ロンドンから22日に入国した家族3人。
同本部の孫映レ(ソン・ヨンレ)戦略企画班長は、この3人について、隔離後に変異種の感染を確認し、市中感染につながるすきがなかったと強調した。
この3人と接触したのは、ロンドン発韓国行きの航空便に同乗した乗務員12人と乗客5人で、ウイルス検査を受けた結果、全員が陰性だった。現在は隔離され、症状などが出ないかモニタリングされている。
また政府は30日以降、全ての入国者を対象に、隔離解除前の検査を義務付ける。
尹氏は「入国者は入国後3日以内に診断検査を受ける。隔離解除前の検査が追加されたことで、どの地域を旅行して入国しても統制できるとみている」と話した。
yugiri@yna.co.kr
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