【ソウル聯合ニュース】韓国とカンボジアは3日、両国間の自由貿易協定(FTA)が妥結したことを宣言し、共同宣言文に署名した。
韓国とカンボジアは昨年7月にFTA交渉を開始した(産業通商資源部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
昨年7月の交渉開始ら7カ月での妥結で、韓国が締結したFTAのうち最短。FTA締結は東南アジア諸国連合(ASEAN)ではシンガポール、ベトナム、インドネシアに続いて4番目となる。
韓国政府は、カンボジアとのFTA締結により新南方FTAネットワークがさらに拡大し、企業が安定的な貿易投資基盤を設けられると期待を寄せている。
カンボジアは昨年を除く過去10年間に年7%台の経済成長率を記録しており、35歳以下の人口が65%を占めるなど成長潜在力も高い。ベトナム、タイ、ラオスをつなぐメコン地域のハブでもある。
2019年の韓国との貿易規模は10億ドル(約1050億円)に上るが、昨年は新型コロナウイルスの影響で減少した。
両国が参加する地域的な包括的経済連携協定(RCEP)と今回締結したFTAにより、韓国は輸出品目全体の95.6%、カンボジアは93.8%の関税が撤廃されることになった。
韓国からカンボジアへの主力輸出品目である貨物自動車(関税率15%)と乗用車(同35%)、建設重機(同15%)をはじめ、イチゴ(同7%)、ノリ(同15%)など農水産物に対する関税も撤廃され、カンボジア市場での競争力を確保できるようになった。
両国は早期にFTA協定文への正式な署名を進める予定だ。
韓国産業通商資源部の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長はこの日、オンラインで行われたFTA交渉妥結宣言式で「今回のFTAを通じて両国がより多くの交易と投資、協力を行い、共同繁栄の道を歩むことを期待する」と述べた。
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