【ワシントン聯合ニュース】米国のブリンケン国務長官は10日、米国の制裁により韓国内で凍結されているイランの資産について、凍結を解除する意向はないとの立場を示した。
ブリンケン国務長官=(EAP=聯合ニュース)
ブリンケン氏は下院外交委員会の公聴会で、韓国で凍結された70億ドル(約7600億円)のイラン資産が米国との協議により凍結解除されるという報道があると共和党議員に指摘されると、「われわれはそのようにしない」と述べて報道を否定した。
また「イランが核合意の義務を順守する立場に転じるなら、われわれも同じことをするだろう」と語った。イランの核合意順守と交渉復帰の状況を見極めながら、資産の凍結問題の扱いを検討する考えを示したものと受け止められる。
イランは先月23日、韓国で凍結された自国の資産70億ドルのうち、まず10億ドルを回収することになる見通しだと明らかにした。
韓国外交部はこれに対し、イラン側と基本的な歩み寄りはあったとしながらも、実際の凍結解除は米国など関係国との協議を経て行われると説明した。また、10億ドルなど具体的な金額について決まっていることはないとも伝えた。
tnak51@yna.co.kr
キーワード