【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子は26日、今年の賃金について平均7.5%引き上げることで労使協議会と合意したと発表した。
サムスン電子=(聯合ニュースTV)
大卒1年目の年俸は4450万ウォン(約430万円)から4800万ウォンへと350万ウォン引き上げられ、社員全体では平均400万~500万ウォン程度引き上げられるという。
全社員に支給される福祉ポイントも昨年の70万ウォンから今年は100万ウォンに引き上げられた。
近ごろIT企業などの平均年俸が1億ウォンを超えたことが話題になり、業界最高の待遇とされていたサムスン電子も今年の賃上げ規模を巡って労使が対立。当初3月初めに終わる予定だった賃上げ案の決定がずれ込んだ。
当初は労使の調整組織であるサムスン電子労使協議会が最大6%台の引き上げを要求した一方、会社側は3%台を提示しており大きな隔たりがあった。
サムスン電子は、新型コロナウイルスの感染拡大の中で昨年過去最大の売上高と36兆ウォンに迫る営業利益を記録するなど高い経営成果を上げた点を考慮し、過去10年で最大だった13年に近い水準での賃上げを決定した。
大幅アップについて、同社の関係者は「主要企業に比べ1.2~1.4倍高い賃金競争力を維持できるように調整した」と説明した。
ynhrm@yna.co.kr
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