【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領夫妻が退任後に住む私邸と警護施設が着工したが、一部の地元住民が反発していることが22日、分かった。
下北面の敷地付近に設置されている垂れ幕=22日、梁山(聯合ニュース)
私邸は元々、南東部の慶尚南道梁山市梅谷洞にあったが、警護などの問題があるとし、文大統領は近くの下北面にある土地と住宅を購入していた。
下北面住民自治委員会によると、地元の17の団体が21日、私邸が入る敷地付近などに建設に反対する垂れ幕36枚を設置した。垂れ幕には「住民同意のない私邸はない」「平和な日常が破壊される私邸建設を中止せよ」などと書かれている。
梁山市は指定されていない場所に設置したとして、垂れ幕を撤去。現在は5~6枚だけが残っている。
下北面住民自治委員会のソ・ジョンチョル事務局長は聯合ニュースに対し、「私邸の工事について青瓦台(大統領府)と自治体はどのような方式でも住民と対話すべきだが、そうした手続きを無視したので垂れ幕を設置した」と説明した。また、「交通、住民間の対立などさまざまな問題が憂慮されるが、青瓦台と自治体は対話する意志がなさそうだ」と主張した。
梁山市の金一権(キム・イルグォン)市長は23日に地元住民と面会する予定だったが、団体などが垂れ幕の撤去に抗議し、中止となった。
警護施設の工事は9日に着工し、年末にも完成する見通しだ。
文大統領の私邸と警護施設が入る敷地=22日、梁山(聯合ニュース)
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