【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は6日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から746人増え、累計16万1541人になったと発表した。市中感染が690人、海外からの入国者の感染が56人だった。1日当たりの新規感染者数は前日(711人)から35人増え、4日連続で700人台となった。
新型コロナウイルスの検査を待つソウル市民(資料写真)=(聯合ニュース)
このところ、週前半の月曜日、火曜日発表の新規感染者数は、直前の週末に検査数が減少する影響で300~500人台にとどまっていたが、この1週間は連続で700~800人台の感染者が出ている。
最近は海外からの入国者の感染が急増しており、インドで最初に発見された変異株で感染力がより強い「デルタ株」も広がっている。人の移動が増える夏休みシーズンを前に、感染の急拡大への懸念が強まっている。
新たに確認された市中感染者690人を地域別にみると、ソウル市が313人、京畿道が224人、仁川市が20人で、首都圏が計557人と全体の80.7%を占めた。首都圏はクラスター(感染者集団)が続出しており、1週間連続で市中感染者全体に占める割合が8割を超えた。
首都圏以外の地域では、釜山市が27人、大田市が26人、慶尚南道が17人、忠清南道と慶尚北道がそれぞれ11人、大邱市が7人、江原道と全羅北道がそれぞれ6人、世宗市が5人、光州市と全羅南道、済州道がそれぞれ4人、蔚山市が3人、忠清北道が2人だった。
語学講師の集まりに端を発し、首都圏の複数の語学学校とソウル市麻浦区の飲食店に広がった集団感染は、感染者が累計307人に膨らんだ。このうち一部はデルタ株に感染した。これ以外にも劇場や学校、クラブなど、さまざまな場で新たな感染が確認されている。
一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは56人だった。このうち30人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの26人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。
死者は前日から4人増えて計2032人となった。韓国国内の平均致死率は1.26%。重篤・重症患者は5人増え、144人となっている。
5日の検査件数は3万5582件だった。日曜日だった4日に比べ、2万573件多い。
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