【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が7日発表した4~6月期の連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は12兆5000億ウォン(約1兆2160億円)で前年同期比53.4%増加した。市場予想を上回る好業績で、半導体のスーパーサイクル(長期にわたる上昇局面)だった2018年7~9月期以来、11期ぶりの高水準。前期に振るわなかった半導体事業が今期はけん引役となった。
サムスン電子の4~6月期の営業利益が市場予想を上回った=(聯合ニュースTV)
売上高は前年同期比18.9%増の63兆ウォンで、4~6月期としては過去最高を記録した。
前期比でみると、営業利益(1~3月期9兆3800億ウォン)は3兆ウォン以上増加し、売上高(同65兆3900億ウォン)は小幅減少した。
サムスン電子は部門別の業績を発表していないが、半導体事業の営業利益が7兆~8兆ウォンに上ったとの見方もある。その場合、期待に及ばなかった前期(約3兆4000億ウォン)の2倍超となる。
半導体が17~18年以来のスーパーサイクルに入ったという分析もある。今年4~6月期は新型コロナウイルス下での非対面・非接触需要でパソコン用の半導体販売が良好だったほか、クラウド事業を手掛ける企業向けのデータセンター用サーバーの需要にも増加の動きが見える。メモリーのDRAM価格も強含みだった。
一方、前期に好調だったスマートフォン事業は4~6月期にやや低調だった。高級テレビと家電は善戦したようだ。
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