コロナ集団感染 海外派遣部隊は「国連のワクチン接種対象外」=韓国政府
2021.07.20 13:39
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は20日、アフリカ東部ソマリア沖に派遣中に駆逐艦内で新型コロナウイルスの集団感染が発生した海軍「清海部隊」の第34陣について、国連のワクチン接種対象ではないと明らかにした。
同部の夫勝チャン(プ・スンチャン)報道官はこの日、「国連や駐屯地の国と協議して現地でのワクチン接種のために努力しなかったのか」との質問に対し、「清海部隊は国連安全保障理事会決議に基づいてわれわれの決定で派遣されたが、国連ではなく多国籍軍司令部の所属として派遣された」と書面で回答した。
また、清海部隊は軍需物資を積み込むために一部の国に寄港したが駐屯はしていないとして、それらの国は外国軍に対するワクチン接種を認めていないと説明した。
海上で長時間の任務を遂行する清海部隊に海外でワクチンを接種した場合、副反応発生時の措置に対する懸念があったとも述べた。
清海部隊の第34陣は全員がワクチンを接種しておらず、駆逐艦の乗組員301人のうち82%に当たる247人の感染が確認された。
これに対し、一部ではアフリカの南スーダンやアラブ首長国連邦(UAE)に派遣された部隊のように、欧州や駐屯地の国と協議してワクチンの接種を推進すべきだったとの指摘が出ている。
ynhrm@yna.co.kr
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