【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が29日発表した4~6月期の連結決算によると、本業のもうけを示す営業利益は12兆5667億ウォン(約1兆1990億円)で前年同期比54.3%増加した。新型コロナウイルスの流行が継続するなか、前期に振るわなかった半導体事業が回復し、スマートフォン(スマホ)やテレビ・家電なども期待以上に善戦したことが好業績につながった。
サムスン電子の4~6月期の営業利益は前年同期比54.3%増加した(イラスト)=(聯合ニュース)
売上高は前年同期比20.2%増の63兆6716億ウォン、純利益は同73.4%増の9兆6345億ウォンだった。
4~6月期の営業利益は前期(9兆3800億ウォン)を3兆ウォン超上回り、半導体の活況期だった2018年7~9月期以来、11期ぶりの高水準となった。
売上高は前期(65兆3900億ウォン)に続き60兆ウォンを突破。1~6月の売上高は、過去最高だった128兆ウォンを上回った。
前期は振るわなかった半導体が増益をけん引した。
半導体部門の営業利益は6兆9300億ウォンで前期(3兆4000億ウォン)の2倍以上となり、4~6月期の営業利益の半分以上を占めた。半導体の売上高は22兆7400億ウォンだった。
スマホ事業を担うIT・モバイル(IM)部門の営業利益は3兆2400億ウォンで、新機種発売効果で好調だった前期(4兆4000億ウォン)を下回った。
テレビと生活家電を扱う消費者家電(CE)部門は1兆600億ウォン、ディスプレー部門は取引先である米アップルからの補償金を含め1兆2800億ウォンの営業利益をそれぞれ計上した。
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