【ソウル聯合ニュース】韓国の金富謙(キム・ブギョム)首相は30日の国家テロ対策委員会で、「国内から国際テロ組織に資金を支援したり、テロを宣伝・扇動したりする外国人の事例が相次いで摘発されている」として、テロ対応体制を徹底するよう指示した。
政府ソウル庁舎で開かれた国家テロ対策委員会で発言する金首相=30日、ソウル(聯合ニュース)
金首相は「国際テロ団体は各国政府が新型コロナウイルスに総力対応している隙を縫って勢力拡大を図り、ドローン、サイバー攻撃など新技術を活用してテロ手段の多角化を進めるなどその脅威が高まっている」と指摘。「とりわけ、サイバーテロについては徹底的な対応策を講じ、中長期対策をまとめるなど最高レベルのテロ対応態勢を発展させていかなければならない」と強調した。
韓国政府は今年下半期に新型コロナウイルスワクチンの接種率が上がって各国の防疫措置が緩和すれば、テロリストが一般の外国人に紛れ込んで国内に入る可能性があるとして、テロリストの入国を阻止し、銃器などの国内搬入と違法流通を防ぐことに集中する方針だ。
また、疾病管理庁や情報機関・国家情報院などがボトックス注射に使われるボツリヌス菌の管理実態を点検した結果、セキュリティー管理に不備があることが明らかになり、生物テロに備え、安全管理体制を強化することにした。
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