【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は8日、北東部の咸鏡南道で大雨による水害が発生したことを受け、朝鮮労働党咸鏡南道軍事委員会の拡大会議が5日に緊急招集されたと報じた。
北朝鮮の朝鮮中央テレビは5日、北東部の咸鏡南道で大雨が続き、住民5000人が緊急避難したと報じた。1170戸を超える住宅が浸水したという(朝鮮中央テレビの映像より)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
朝鮮中央通信によると、咸鏡南道のトップが党中央軍事委員会の指示を市や郡のトップや主要工場の責任者らに伝えた。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は会議に出席しなかったが、水害の状況に関する報告を受け、復旧策について指示。復旧に必要な資材を国の予備分から回すなど、咸鏡南道の被害復旧事業を強力に後押しするよう命じたという。
今月1日から降り始めた大雨で咸鏡南道の堤防は決壊し、住民約5000人が緊急避難した。住宅は約1170戸が浸水により崩壊したほか、農耕地が浸水、流失するなどの被害を受けた。道路約1万7000メートル、堤防約8000メートルが被害に遭ったという。
北朝鮮が道レベルの軍事委員会開催を報道するのは異例。水害に迅速に対応することで、住民の気持ちが離れることを防ぐ狙いとみられる。
sarangni@yna.co.kr
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