【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)は10日、サムスングループ経営トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長の仮釈放が決まったことに沈黙を続けた。仮釈放を巡っては与党「共に民主党」の大統領選候補の間でも賛否が分かれるなど与党陣営で論争が続いており、青瓦台は言及を控えて距離を取る姿勢をみせている。
李在鎔氏(資料写真)=(聯合ニュース)
青瓦台の高官はこの日、「李副会長の仮釈放に対する青瓦台の立場はない」と述べた。
「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は過去に財閥総帥の仮釈放に反対していた」「李氏の仮釈放は(贈収賄など)重大な5大腐敗犯罪を赦免対象から除くという文大統領の原則に反する」といった指摘が記者から出たが、同高官は「立場はない」と繰り返すだけだった。
李氏は前大統領の朴槿恵(パク・クネ)氏らへの贈賄罪などで懲役2年6カ月の実刑判決が確定し、服役している。法務部は9日、李氏を13日に仮釈放すると発表した。
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