【ソウル聯合ニュース】北朝鮮・朝鮮労働党の金英哲(キム・ヨンチョル)統一戦線部長は11日、前日に事前演習が始まった韓米合同軍事演習について「南朝鮮(韓国)当局が10日から再び戦争演習を行う狂気を振るいはじめた」として、「誤った選択により自分たちがいかにすさまじい安保危機に近づいているかを時々刻々感じさせる」と非難する談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
韓米合同軍事演習(イラスト)=(聯合ニュース)
また、「北南(南北)関係改善の機会を自ら棒に振り、われわれの善意に敵視行為で答えた対価を思い知らせるべきだ」とし、「われわれはわれわれがやるべきことを中断なく進めていく」と警告。「南朝鮮当局は明白な自分たちの選択を知らせた以上、われわれももうそれに見合う明白な決心を下さなければならない」と述べた。
10日に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が出した韓米演習を非難する談話は「党中央委員会の委任」によるものとして、「南朝鮮当局に明白な選択の機会を与えた」と主張した。
米国に対しては「南朝鮮と米国がわが国との対決を選択した以上、われわれも別の選択はできない」と述べた。
北朝鮮は2日連続で出した談話でいずれも具体的な対応措置については言及しなかったが、10日午後、南北通信連絡線の定時通話に応じなかった。南北通信連絡線は先月27日に復旧したが、再び途絶える状況となった。
一部では北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の試射などの武力挑発を行う可能性を指摘している。
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