【ソウル聯合ニュース】韓国政府が民間団体の対北朝鮮人道協力事業の支援策を決めるために12日に開催予定だった南北交流協力推進協議会を延期する。韓国の統一部関係者が明らかにした。
韓国統一部のロゴ=(聯合ニュースTV)
韓国政府は先月27日の南北通信連絡線の復旧を受け、民間団体の対北朝鮮人道事業に南北協力基金から約100億ウォン(約9億5600万円)を支援する案を検討してきた。
協議会の延期について、別の統一部当局者は「(韓国内の1日当たりの)コロナ感染者が初めて2000人台を記録した中、民間委員も参加する協議会を開くことは困難」と説明した。だが、背景には最近の不安定な朝鮮半島情勢もあるとみられる。
北朝鮮は事実上10日に始まった韓米合同軍事演習に反発している。同日に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が、翌11日には金英哲(キム・ヨンチョル)党統一戦線部長が韓国と米国を強く非難する談話を相次いで出しており、挑発行為に踏み切る可能性もある。
協議会の委員は「コロナの状況や現在の南北関係の不確実性などを勘案し、協議会は少し先送りとなると思う」と述べた。
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