【ソウル聯合ニュース】韓国前大統領の朴槿恵(パク・クネ)氏らへの贈賄罪などで服役していたサムスングループ経営トップの李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が13日、仮釈放された。
李在鎔氏(資料写真)=(聯合ニュース)
李氏は1月18日の差し戻し控訴審で懲役2年6カ月の実刑判決を受け、服役していた。
法務部は李氏の仮釈放について、新型コロナウイルス禍の長期化による経済状況の変化やグローバル経済の環境を踏まえ、李氏が仮釈放の対象に含まれたと説明。ただ財閥総帥への特別扱いとの批判も出ている。
李氏は仮釈放期間中、保護観察を受ける。転居や1カ月以上にわたる旅行をする際は事前に保護観察官に届け出る必要がある。
就業制限の規定も適用される。5億ウォン(約4700万円)以上の横領・背任などの罪に問われた場合、懲役刑の執行終了、または刑執行を受けないことが確定した日から5年間、就業が制限される。
財界からは経済環境などを踏まえ、李氏の就業制限を解除するよう求める声が出ているが、朴範界(パク・ボムゲ)法務部長官は「考慮したことはない」との立場を明確にしている。
李氏は、2015年のグループ傘下のサムスン物産と第一毛織合併に関し、不当な合併、不正会計の罪で公判中のほか、麻酔薬プロポフォールの違法投与を受けた罪でも裁判が進められている。
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