【義王聯合ニュース】韓国前大統領の朴槿恵(パク・クネ)氏らへの贈賄罪などで服役していたサムスングループ経営トップの李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長が13日午前、仮釈放された。
ソウル拘置所前で報道陣に囲まれる李氏=13日、義王(聯合ニュース)
李氏はソウル近郊の京畿道・義王にあるソウル拘置所を出ると、「国民の皆さまに大きな心配をかけた。本当に申し訳ない」と頭を下げた。また、「私に対する心配、非難、憂慮、大きな期待をたくさん聞いている」として、「頑張る」と述べた。
サムスン電子の半導体事業関連など記者の質問には答えなかった。
李氏は1月18日の差し戻し控訴審で懲役2年6カ月の実刑判決を受け、服役していた。
同氏は仮釈放期間中、保護観察を受ける。転居や1カ月以上にわたる旅行をする際は事前に保護観察官に届け出る必要がある。
就業制限の規定も適用される。5億ウォン(約4700万円)以上の横領・背任などの罪に問われた場合、懲役刑の執行終了、または刑執行を受けないことが確定した日から5年間、就業が制限される。
財界からは経済環境などを踏まえ、李氏の就業制限を解除するよう求める声が出ているが、朴範界(パク・ボムゲ)法務部長官は「考慮したことはない」と立場を明確にしている。
李氏は、2015年のグループ傘下のサムスン物産と第一毛織合併に関し、不当な合併、不正会計の罪で公判中のほか、麻酔薬プロポフォールの違法投与を受けた罪でも裁判が進められている。
ソウル拘置所前で頭を下げる李氏=13日、義王(聯合ニュース)
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