【ソウル聯合ニュース】韓国外交部は15日、アフガニスタン情勢の緊迫化を受けて現地の大使館を暫定閉鎖することを決定し、職員の大部分を中東の第三国に退避させたと発表した。
反政府武装勢力タリバンの戦闘員=(AFP=聯合ニュース)
また現地に滞在中の在外国民1人の安全な退避を支援するため、大使を含む一部の職員が安全な場所で外交部と連絡を取り合っているという。
政府は全員が安全に退避できるよう、米国を含む友好国と緊密に連携していると説明した。
アフガニスタンに滞在していた韓国国民の多くは、政府が6月に退避を要請した後、現地から撤収した。
政府の今回の措置は、反政府武装勢力タリバンが全土を支配下に収め、首都カブールに進攻したことでアフガン政府が事実上の降伏を宣言するなど、現地の状況が切迫しているとの判断に基づくものとみられる。
タリバンのカブール制圧で現地の住民はパニック状態に陥り、国際空港には国外に脱出しようとする人々が殺到するなど混乱が広がっている。
米国や英国、ドイツなど現地の各国大使館も退避を急いでいる。
AP通信などの海外メディアによると、米国大使館は15日に本格的に退避を開始し、バイデン米大統領はこれを支援するために米軍5000人の配置を承認した。
英国政府も大使を16日夜までに退避させると報じられた。
ドイツのマース外相は、現地の大使館の職員と外交官の退避を計画していると明らかにした。
ynhrm@yna.co.kr