【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅（ムン・ジェイン）大統領とカザフスタンのトカエフ大統領は１７日、ソウルの青瓦台（大統領府）で首脳会談を開いた。両首脳は会談後の共同記者発表で、「重要な里程標」「歴史的な日」とそれぞれ評価した。
共同記者発表を行う文大統領（右）とトカエフ大統領＝１７日、ソウル（聯合ニュース）
文大統領は「カザフスタンは８０年前、高麗人の移住を抱えてくれたありがたい国」として、「約１０万人の高麗人の同胞が両国関係をつなぐ懸け橋の役割を果たしている」と評価した。１９３７年当時、ソ連は極東地域に在住していた韓国系住民の中央アジアへの強制移住を決め、１７万２０００人の韓国系住民がカザフスタンに定着した。高麗人とは、この韓国系のこと。
また文大統領はカザフスタンが同国に埋葬されていた独立運動家・洪範図（ホン・ボムド）の遺骨を返還したことに謝意を表明。「両国の繁栄にとって、きょうの首脳会談が重要な里程標になると思う」として、新産業分野での協力拡大など会談での合意事項を説明した。
トカエフ大統領は洪範図の遺骨返還について「相互信頼・支援の証し」とし、「韓国との協力のさらなる拡大を期待する」と表明した。また、「韓国は先端技術、産業などさまざまな分野で先導国」と強調した。その上で、この１５年間、サムスンやロッテ、ポスコなどの企業グループが６０億ドル（約６６００億円）以上を投資したとして、「韓国大企業の投資に多くの支援を行う予定」と明かした。韓国南部・釜山に総領事館を開設する計画も明らかにし、「きょうはわが国にとって重要で歴史的な日」と語った。
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