【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は23日、北朝鮮の研究者が新型コロナウイルスのリアルタイムPCR検査装置を開発したと伝えた。北朝鮮初となる、性能が「世界的水準に到達した」装置だと紹介した。
PCR検査の様子(コラージュ)=(聯合ニュース)
北朝鮮はこれまでもリアルタイムPCR検査を実施して世界保健機関(WHO)に報告してきたが、検査装置を独自開発したと伝えるのはこれが初めて。
北朝鮮は現在、「デルタ株」や「ラムダ株」といった変異株を警戒しているようだ。朝鮮中央通信は23日、「多くの国・地域で変異株がまん延している」としながら、変異株への対処として「非常防疫部門で防疫の守りを一層固めるための闘争をより強力に展開している」と伝えた。発熱者を見つけ出すために検診を強化し、機関や企業などでは消毒を、住民にはマスクの着用厳守を強く働きかけているという。
一方で、学校は対面授業を続けているとみられる。労働新聞は別の記事で中部・平安南道の高校の例を挙げ、授業終了後は教卓と机、いすを消毒し、生徒は教室に入るたびに手指を消毒していると説明した。
北朝鮮は検温や消毒などの感染防止策を取っている(コラージュ)=(聯合ニュースTV)
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