【ソウル聯合ニュース】韓国南部の慶尚南道・巨済にある造船大手・サムスン重工業の造船所で15日、アフリカ・モザンビークのガス田事業に参加する浮体式液化天然ガス(LNG)生産・貯蔵設備(FLNG)の命名式が開かれ、文在寅(ムン・ジェイン)大統領やモザンビークのニュシ大統領らが出席した。
命名式に出席した文大統領(左端)とニュシ大統領(右端)=15日、巨済(聯合ニュース)
FLNGは海洋ガス田に移動し、海上に浮かんだ状態で天然ガスを採掘・精製し、これをLNGに転換して貯蔵するプラント。海上のLNG生産基地と呼ばれる。
「Coral―Sul」と命名されたこのFLNGは、世界で4番目に建造された大型FLNG。モザンビークガス田事業に参加する初のFLNGでもある。全長432メートル、全幅66メートル、高さ39メートルで、世界で2番目に大きい。
同FLNGは、韓国ガス公社が10%を出資するモザンビーク第4海上鉱区で2022年から本格的にLNG生産を開始する計画だ。その後、韓国の年間LNG消費量(20年ベース)の8.5%に相当する約340万トンのLNGを毎年生産することになる。
サムスン重工業は17年、このFLNGを約25億ドル(現在のレートで約2850億円)で受注していた。
青瓦台(大統領府)によると、現在までに建造された世界の大型FLNG4隻は全て韓国メーカーが手掛けた。サムスン重工業が3隻、同業大手の大宇造船海洋が1隻を建造した。
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