【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)は1日、徐薫(ソ・フン)国家安保室長が中国外交担当トップの楊潔チ共産党政治局員の招きで2日から2日間、中国・天津を訪問すると発表した。
昨年8月22日、釜山で会談後、握手を交わす徐氏(左)と楊氏(資料写真)=(聯合ニュース)
両氏の対面は昨年8月に楊氏が韓国・釜山を訪れ、徐氏と会談して以来、約1年3カ月ぶりとなる。
青瓦台は徐氏の訪中について、楊氏の訪韓への答礼訪問と説明した。今回の楊氏との会談については、「韓中関係、朝鮮半島問題、地域と国際情勢など相互関心事について意見を交換する」と伝えた。
外交筋らは徐氏の訪中について、青瓦台が力を入れている朝鮮戦争の終戦宣言問題の解決に向けた地ならしとの見方を示している。現在までの終戦宣言を巡る議論の結果を中国側に説明するとともに、北朝鮮を対話のテーブルに引き出すための協力を要請するとみられる。
また、来年2月の北京冬季五輪に合わせた文在寅(ムン・ジェイン)大統領の訪中についても議論するとみられる。終戦宣言を巡る議論を続けるためにも文大統領が北京五輪に出席するとの見方が強まっている。
両氏は習近平国家主席の訪韓や供給網(サプライチェーン)問題についても意見交換するとみられる。
会談の場所が北京ではなく天津に決まったのは新型コロナウイルスの防疫問題が影響したようだ。中国は今年に入ってから、外国の外交使節を北京に招かず、地方の都市で面会している。
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