【ソウル、ロンドン聯合ニュース】主要7カ国(G7)外相会合にゲスト国として出席するため英中部リバプールを訪れた韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官は12日(現地時間)、オーストラリアとフィリピンの外相とそれぞれ会談した。
握手を交わす鄭長官(左)とフィリピンのロクシン外相(韓国外交部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
韓国外交部によると、鄭氏はオーストラリアのペイン外相との略式会談で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が現在オーストラリアを国賓訪問しており、両国関係が「包括的な戦略パートナー」に格上げされたことを評価した。
両外相は経済・通商や炭素中立(カーボンニュートラル)、宇宙、鉱物資源などの各分野で戦略的な協力を拡大していくことで一致し、朝鮮半島の恒久的な平和に向けた対話の重要性についても認識を共有した。ペイン氏は朝鮮半島平和プロセスの進展に取り組む韓国政府の努力を今後も支持し、協力する意向を伝えた。
また、鄭氏はフィリピンのロクシン外相と会談し、貿易投資やインフラ、防衛産業などの分野で実質的な協力を促進する方針で一致した。両国2国間の自由貿易協定(FTA)が供給網(サプライチェーン)強化に寄与すると見込み、早期の署名に向け協力することも申し合わせた。
鄭氏はフィリピンの南北通勤鉄道建設をはじめとするインフラ事業への韓国企業の参画に関しフィリピン政府の支援を促したほか、韓国が目指す2024年~25年の国連安全保障理事会非常任理事国入りに向けフィリピンの支持を要請した。
米国のブリンケン国務長官とは別途に会談を行わなかったが、レセプションと会議の際に言葉を交わしたとされる。外交筋は「朝鮮戦争の終戦宣言を含め、朝鮮半島と北東アジア情勢について幅広く対話した」と伝えた。
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