【光州聯合ニュース】日本による植民地時代の強制動員被害者の人権運動に献身した韓国・太平洋戦争犠牲者光州遺族会の李錦珠(イ・クムジュ)会長が12日夜、死去した。101歳だった。
李錦珠さん(勤労挺身隊ハルモニとともにする市民の集まり提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
李さんは2012年から、南部の全羅南道順天市内の療養型病院で闘病生活を送っていた。
強制徴用被害者らを支援する市民団体、勤労挺身隊ハルモニ(おばあさん)とともにする市民の集まりによると、李さんの夫は1942年に軍属として強制徴用され、南太平洋で亡くなった。
李さんは88年に太平洋戦争犠牲者光州遺族会の初代会長に就き、30年以上にわたり被害者の人権回復に努めてきた。92年に1273人の被害者・遺族を原告とする訴訟を皮切りに、朝鮮半島への帰国者を乗せた日本の輸送艦「浮島丸」が爆発して沈没した事件や旧日本軍の慰安婦被害、勤労挺身隊被害などに関し、日本の政府と企業を相手取った賠償請求訴訟を支援した。これら日本での7件の訴訟はすべて敗訴している。
韓国政府に対しては韓日の外交交渉記録の開示を求め、韓日会談文書公開請求訴訟で自ら原告となった。これは2004年の強制動員被害真相究明に関する特別法制定につながった。その後、韓日会談文書も公開されている。
一方、日本で敗訴した三菱の元朝鮮女子勤労挺身隊員の訴訟に関しては、その原告たちが12年10月に損害賠償を求める訴訟を光州地裁に起こし、18年11月29日に大法院(最高裁)で勝訴した。
李さんは生涯にわたる活動の功績が認められ、19年に国民勲章牡丹章を受章した。
李さんの祭壇は光州市内の葬儀場に設けられた。15日に告別式が執り行われた後、順天市立公園墓地に埋葬される予定だ。
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