【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が中国に手紙を送り、来月開催される北京冬季五輪に参加しないことを明らかにした上で、中国に応援のメッセージを寄せた。手紙は「極超音速ミサイル」を発射した５日に送られ、ミサイル発射実験が朝鮮半島の緊張を高め、中国が開く祭典に悪影響を与えかねないという国際社会の批判を意識した可能性がある。
北京五輪のロゴ＝（聯合ニュースＴＶ）
北朝鮮の朝鮮中央通信は７日、北朝鮮のオリンピック委員会と体育省が中国のオリンピック委員会などに手紙を送り、「敵対勢力の策動と世界的な感染症の大流行のため、大会に参加できなくなったが、盛大かつ素晴らしい五輪を準備しようとする中国の全ての事業を全面的に支持、応援する」と呼びかけたと伝えた。
国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）が東京夏季五輪への不参加を理由に今年末まで北朝鮮オリンピック委員会の資格を停止する処分を下したのに加え、新型コロナウイルスの影響で参加できないことを正式に表明したことになる。
ただ、五輪への不参加は避けられないと説明し、「中国の体育機関や体育人との親善交流と協調、往来をさらに強化し、伝統的な朝中親善の強化発展に寄与するためあらゆる努力を尽くす」と強調した。
手紙は駐中国大使が５日、中国国家体育総局の幹部に手渡したという。
ＩＯＣは昨年９月、北朝鮮オリンピック委員会の資格を今年末まで停止する処分を決めた。ただ、個人資格で北京五輪に出場する可能性は残していた。だが、北朝鮮が新型コロナも不参加の理由に挙げており、北朝鮮選手が北京五輪に出場する可能性はなくなった。
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