【江陵聯合ニュース】新型コロナウイルスの感染拡大で外国人の入国制限が続く韓国で、北東部・江原道江陵市の外国人観光タクシーの乗客数が昨年、前年比200%増を記録したことが、8日までに分かった。
江陵市の観光タクシー(同市提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
2019年4月から始まり、今年で4年目を迎える外国人観光タクシーは、江陵の主要観光地をリーズナブルに回ることができる観光商品だ。これまでに外国人観光客1200人が利用するなど、江陵観光に欠かせない交通手段として定着した。
同市は外国人観光タクシーの安定的な運営のため毎年、運転手を対象に外国語教育とサービス研修を行っている。
江陵市には注文津海岸、江門海岸など人気グループ、BTS(防弾少年団)のミュージックビデオ(MV)や韓流ドラマ、バラエティー番組のロケ地が多数あり、豊かな自然の中でコロナ疲れを癒すことができる。
また、新型コロナの影響で団体旅行より小規模な個人旅行の需要が増加し、低価格で安全、便利に個人観光を楽しめる観光タクシーが人気を集めている。
昨年10月には、日本のテレビ局がコロナ後に日本人が最も行きたい韓国の小都市として江陵を紹介する「江陵韓流タクシー旅行」の撮影を行った。
同市は今年、在韓外国人クリエーターらを対象に外国人観光タクシーのファムツアーを行い、海外のオンラインプラットフォームやSNS(交流サイト)を利用したデジタルマーケティングで海外の潜在的な観光客の確保に注力する計画だ。
同市の関係者は「近ごろの観光トレンドに合わせてコースの再点検など運営システムを整備し、デジタルマーケティングによる持続的なPRでインバウンド観光市場の開放に積極的に対応したい」と述べた。
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