【ソウル聯合ニュース】韓国空軍の戦闘機F5Eを操縦中にソウル郊外の京畿道華城市の山に墜落して殉職したシム・ジョンミン小領(少佐=大尉から特進=、29)の告別式が、14日に所属部隊の空軍第10戦闘飛行団で執り行われる。空軍が13日、発表した。
11日に殉職したシム・ジョンミン空軍小領(空軍提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
告別式は部隊葬として営まれ、遺族や同僚の操縦士、部隊の将兵たちが参列する。遺骨は中部の国立墓地、国立大田顕忠院に埋葬される。
シムさんが操縦していたF5Eは11日、基地を離陸後、上昇中に左右のエンジンの火災を知らせる警告灯が点灯し、機体が急降下した。シムさんは管制塔との交信で2回脱出を告げていたが、脱出しないうちに機体は墜落した。住宅が数軒ある集落から100メートルほどしか離れていない場所だった。
空軍は飛行記録集積装置のこれまでの分析結果として、「操縦士は多数の民家を避けようとし、脱出を試みずに操縦かんを最後まで握ったまま、民家付近から100メートル離れた山に衝突したものと判断している」と説明した。
シムさんが脱出を告げてから墜落するまでは10秒程度の時間があったとされる。これは緊急脱出装置を作動させて脱出することが可能な時間だ。墜落機の緊急脱出装置は2013年に新型に交換されており、シムさんが作動さえすれば脱出が可能だったという見方もある。
シムさんは空軍士官学校を卒業、2016年に任官された。主に軽量戦闘機のF5を操縦してきた。
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