【ソウル聯合ニュース】韓国政府の中央事故収拾本部の孫映レ(ソン・ヨンレ)社会戦略班長は13日、感染力の強い新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」がおよそ1~2週間以内に韓国でも主流になる可能性があり、これに伴いコロナの新規感染者が再び増加に転じるとの予想を記者団に伝えた。
新型コロナウイルスの検査を受ける市民=13日、ソウル(聯合ニュース)
国内での先週のオミクロン株検出率は12.5%だった。政府は、新規感染に占めるオミクロン株の割合が1~2週間以内に50%以上になり、現在主流のデルタ株を上回ると見込んでいる。
昨年7月上旬以降の流行の第4波は7カ月ほど続いているが、新規感染者はこのところ一時に比べ減少している。孫氏は「流行規模をもう少し抑えてから(新規感染者の増加が)始まるよう望んでいるが、オミクロン株の割合が上昇しており、どの程度まで減少傾向を維持できるかはっきりしない」と述べた。
最近の流行の状況については、市中感染は新規感染者の減少傾向が次第に鈍化しつつあり、海外からの流入は外国でのオミクロン株の大流行により入国者の多くが新型コロナに感染した状態で入ってきていると説明した。
同日午前0時までの24時間に確認された新型コロナの感染者は4167人で、前日に比べ218人少なかった。新規感染者のうち海外からの入国者の感染が391人で、前日(380人)に続いて過去最多を更新した。
新型コロナの重症者用病床の使用率は全国が38.9%、首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)は40.0%で安定している。重篤・重症患者は減少傾向にあり、同日午前0時時点で701人となっている。だが、政府はオミクロン株が主流となり感染者が増えれば重篤・重症患者も増加する恐れがあるとみて、使用率をさらに下げる方針だ。
政府は14日、旧正月(今年は2月1日)連休の防疫対策を含めた防疫規制の見直し案とオミクロン株対策を発表する予定にしている。
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