【ソウル聯合ニュース】韓国の外交部当局者は7日、米ハワイ州ホノルルで12日に開かれる韓米日の3カ国外相会談に合わせた鄭義溶(チョン・ウィヨン)長官と林芳正外相による初の対面会談について、「日程を調整している」と明らかにした。
鄭義溶長官(資料写真)=(聯合ニュース)
実現すれば林氏が昨年11月に就任して以降、鄭氏と対面で会談するのは初めてとなる。
両国は強制徴用問題や旧日本軍の慰安婦問題に福島第1原子力発電所の処理済み汚染水の海洋放出問題などが加わり、関係が悪化して政府高官の交流が活発に行われていない。
両氏は昨年12月、英国・リバプールで行われた主要7カ国(G7)外相会合に出席したが、会談は実現せず、短時間の立ち話を行うのにとどまった。
先月28日には日本が朝鮮半島出身者の強制労働が行われた「佐渡島の金山」を国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産に推薦することを決め、新たな対立材料が生じた。
ただ、日本は韓国との対話に過去よりは積極的な態度を見せている。今月3日に行われた鄭氏と林氏の初の電話会談も日本側が要請したもようだ。
世界遺産登録の推薦前、潜在的な対立を回避するため、関連国との「建設的な対話」をするよう推奨した世界遺産条約の作業指針などを踏まえ、日本が韓国との対話を必要としているとの見方が出ている。
また、北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応するため、韓米日3カ国の連携強化が求められていることも対話の必要性を高めているとみられる。
ただ、会談が実現しても山積している両国の懸案を巡って立場の隔たりを埋めることができるかは未知数との見方が多い。
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