【ソウル聯合ニュース】韓国大統領選(3月9日投開票)の革新系与党「共に民主党」候補、李在明(イ・ジェミョン)前京畿道知事は1日放送のテレビ演説で、「過去の侵略の事実を反省さえしていない日本の自衛隊が再び朝鮮半島の地に足を踏み入れることを、私は決して容認しない」と述べた。
ソウル市内で開かれた外資系企業との会合で演説する李在明氏(国会写真記者団)=1日、ソウル(聯合ニュース)
保守系最大野党「国民の力」候補の尹錫悦(ユン・ソギョル)前検事総長は先月25日のテレビ討論会で、「韓米日同盟があり、有事の際に(自衛隊が)入ってくるかもしれないが、それを前提とする同盟ではない」と述べていた。
李氏は「尹氏の外交・安全保障認識に相当な問題があると感じた。これは妄言だ。国民も驚いただろうが、私も聞いた瞬間に驚いた」と語った。「韓国大統領候補の発言とはとても信じられない国家観だ」「失言だとしても絶対にしてはならない発言」とも批判した。
韓日関係については、「両国の特殊な関係を考慮し、歴史・領土問題と社会・経済の部分を分けてツートラックでアプローチすべきだ」とし、「過去と未来の問題を切り離し、真剣に対話することで、両国が共に同意できる道を見つけていける」と述べた。
一方、中国が反発する米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国への追加配備については「不要であり、現実的でもない」と指摘した。
北朝鮮核問題の解決策に関しては、「小規模で容易なことから段階的に進めていく。南北の首脳がすでに2度も合意した朝鮮戦争の終戦宣言問題も、できる限り早くけりを付けられるよう努力する」と語った。
ロシアのウクライナ侵攻については、いかなる場合でも戦争は避けるべきであり、一国の領土と主権は尊重されるべきだとした上で、「ロシアの侵攻を強く糾弾し、国際社会と足並みをそろえて強力に対応する」と表明した。
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