【ソウル聯合ニュース】日本による植民地支配に抵抗して1919年に起きた独立運動「三・一運動」から103年を迎えた1日、ソウル市内の各地で大小の集会やデモが開かれた。市民らは三・一運動の精神をたたえるとともに、日本政府の謝罪や慰安婦問題の解決などを求めた。
少女像前で開かれた集会の様子=1日、ソウル(聯合ニュース)
ソウルの日本大使館周辺ではこの日午前から市民団体の集会が相次いだ。
慰安婦被害者支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」や韓国労働組合の二大全国組織などは、日本使館前に設置された慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」の周辺で集会を開いた。
主催側の推計で約150人が集まった同集会で参加者は▼植民地支配の認定および謝罪▼福島第1原子力発電所の処理済み汚染水の海洋放出決定撤回▼東アジアの平和実現の努力――などを日本政府に要求した。保守系団体による妨害などがなかっため、集会は比較的静かな雰囲気で進められた。
午後には少女像前に大学生の団体が集まり、慰安婦問題を巡る2015年の韓日合意の破棄を目指す団体の発足を宣言し、記者会見を行った。
別の市民団体は、少女像から近い聯合ニュースの本社前で開いた集会で記者会見し、正義連が慰安婦問題解決を求めて開いている定例の「水曜集会」を死守するための座り込みを宣言し、被害者らが30年間続けてきた同集会を今後は大学生が守っていくと表明した。次の水曜集会が開かれる2日正午まで夜を徹して座り込みを行うという。
天主教(カトリック)関連の宗教団体も午後に聯合ニュース本社前で開いたミサで、慰安婦問題の解決を求めた。
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