【ソウル聯合ニュース】北朝鮮で大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を準備する動きがあるとされる問題で、韓国軍合同参謀本部の関係者は14日、記者団からの質問に「時期は予断できないが、韓米の情報当局は追加発射の可能性に備えて関連動向を鋭意注視し、確固とした備えの態勢を取っている」と答えた。
2020年10月10日の朝鮮労働党創建記念の閲兵式(軍事パレード)で公開された新型ICBM(朝鮮中央テレビの画面から)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
韓米は北朝鮮が早ければ今週中にも新型ICBMの性能試験を目的に再び発射実験に踏み切る可能性もあるとみて、監視を続けているようだ。韓国軍当局は、北朝鮮の天候など内部の変数があるもののICBMをすぐにでも発射できるよう準備していると見なし、備えを強化している。
北朝鮮は2月27日と3月5日に、新型ICBMの性能を確認するための発射実験を強行した。韓米は当初、ICBMより飛距離が短い準中距離弾道ミサイル(MRBM)と推定したが、詳しい分析の結果、北朝鮮が「火星17」と称する新型ICBMの一部を利用した性能試験だったと判断した。
また、北朝鮮が2018年5月に爆破した豊渓里の核実験場の坑道を修復するような動きを見せていることに関し、合同参謀本部の関係者は「北の軍の全般的な活動と主要施設・周辺地域に対しては韓米の情報当局が監視している」と説明。これに対する態勢も整えていると述べた。
一方、韓国国防部の関係者は韓米両軍が定例で実施している合同軍事演習に関し、「韓米が合意した上で時期や日程、方式などを公開するが、日にちは流動的なため、回答できない」と述べた。
韓米の連合防衛態勢を点検するための合同軍事演習は例年、3月と8月に実施されてきた。今年上半期は、大統領選(3月9日投開票)などの日程を考慮して4月に実施する方向で検討しているもようだ。ただ、政権の引き継ぎ委員会が始動し、同委員会に国防部が業務報告をすれば、上半期の演習日程が変動する可能性もあると指摘されている。
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